オーストラリアの小学校で、どのように英語の読み方を勉強しているかについて紹介します。
息子がプレップに通うようになって7週間が過ぎました。
アルファベットを習う順番
宿題の内容を確認したり、学校でしてきたアクティビティについてきいたりしていると、なかなか興味深いです。
びっくりしたのは、アルファベットは「A」から順に習わないということでした。
まずは「s」です。それから「a」「t」「i」「p」「n」と続きます。
Jolly Phonics(ジョリー・フォニックス)
そして書き方とともに、Jolly Phonics(ジョリー・フォニックス)を通して、各アルファベット(文字)とその音を学んでいるようです。
「s」なら「スゥ」、「a」なら「ア」、「p」なら「プッ」というように。
英語の読み方をサポートする簡単なアクティビティ
先日、保護者向けのワークショップに参加したのですが、子どものリーディング(読み)を家庭でどのようにヘルプできるのか教えてもらいました。
プレップを受け持っている先生が実演してくれたのが、自作のアルファベット・カードを使うアクティビティです。
まず、6枚のカードを裏返しにしておきます(上の写真の6種類。今はこの6つを主に習っているようです)。
それから子どもに一枚づつめくらせて、でてきたアルファベットの音をいわせます。すべてのカードが表になったら、大人が2〜3枚を選んで単語をつくります。
たとえば「tap」と並べてみます。「t」から順に指差して、子どもにもう一度発音させます。「タッ」「ア」「プッ」と。
それをくっつけて音にすると、一言で「タップ」となり、子どもは「タップ! 読めた!」と喜びます。
「sit」も同じように、「s」から順に指差して、子どもに発音させます。「スゥ」「イッ」「タッ」と。
ここで、音を思い出せないようなら、Jolly Phonics(ジョリー・フォニックス)の動きをしてみせるなど、ヒントを与えます(保護者もジョリー・フォニックスを知っておく必要があります)。
答えを教えずに、まずは考えさせる。
そうして一つ一つの音をいえたら、それをつなげて「スゥィッタッ」となります(日本語で表現すると不自然ですが、ご了承くださいね)。
音を覚えておくことは大切
各アルファベットの音を覚えていると、知らない単語や新しい言葉に出会ったときでも、まずはそれぞれの音を声にだしてみることで推測できるようになるんですよね。
プレップではこのようにしてアルファベットとその音を知り、文字をつなげることによって(ブレンディング)、読む練習を繰り返しているようです。
それを家庭でサポートする方法の一つとして、このアクティビティをすすめられました。
簡単ですが、子どもは喜んでしますよ。
さいごに
息子がどんな方法で英語を学んでいるのか不思議だったので「なるほどな〜」と納得がいきました。英語を身につけていく過程を見守るのは楽しいですね。
わたしはお手本になれないので、せめてどのように学んでいてどんな方法で補助できるのかは知っておきたいと思いました。
機会があればワークショップにはどんどん参加するつもりです。