ゴールドコーストは春のスクールホリデー真っ最中です。2週間、お友だちと遊びの予定を入れたり、お出かけの計画を立てたり。暑すぎず寒すぎずのいい時期ですよね。
今回のスクールホリデー、息子は1週目の大半を音楽系ワークショップに参加していました。「DeepBlue」という音楽グループが運営する“The YoungBlue SpringSchool”というものです。
お弁当やおやつ持参で、それぞれの楽器を持ち込んで朝8時とか8時半から夕方の4時まで過ごします。どこかに送ってからお迎えまでの時間がこんなに長いなんて、デイケア以来です(笑)。
小学校でバイオリンが習える?
息子は1年前(3年生の頃)からバイオリンをはじめました。オーストラリアの公立小学校では、3年生からバイオリンやヴィオラ、チェロなどの楽器を習える機会があります。トランペットやフルートなどからなる、“バンド”活動もあります。
選べる楽器やプログラム内容、スタート時期は学校によりますが、ほとんどの場合、最初から楽器を買わなくても、まずは学校から借りられるんじゃないかな。気軽にはじめられていいですよね。
息子の学校では、ストリングス(バイオリンとヴィオラ、チェロ、ダブルバス)のグループレッスンが基本的に週1回あります。楽しんでいたので4年生も続けるつもりでバイオリンを買ったら、Term1もTerm 2も先生が見つからず。家では毎日練習するようにしていましたが、まったくレッスンのない日々が続き、それならとプライベートのレッスンに通うようになりました。
“The YoungBlue SpringSchool”とは?
そのレッスンの先生が、“The YoungBlue SpringSchool”について知らせてくれました。「まだまだ初心者の息子が参加しても、大丈夫?」と気がかりでしたが、ワークショップの様子を動画で観た息子は「やりたいっ!」とすっかりその気に。
オンラインで申し込みをするとき、レベルを問われたので、「ついていけないことはないのかな」とちょっと安心しました。レベルに合わせてグループ分けされ、ワークショップ初日の前日、担当するパートの楽譜が送られてきました。
最終日の夕方にはパフォーマンスショーでしめくくると理解していましたが、実際にワークショップがはじまるまで、具体的に何をするのか親子ともイマイチわかっていませんでした。過去のワークショップ動画は、とにかくスタイリッシュな演奏の様子です。
案内チラシやウェブサイトを確認すると、“音楽系テクノロジーや身体の動きも取り入れつつ、オリジナルなパフォーマンスショーを参加者たちで創りあげ、プロフェッショナルたちによる指導でパフォーマンススキルと自信を伸ばしていく”というような内容です。
「一般的なオーケストラ演奏とはひと味違うことをするグループなんだな〜」という印象でした。親としては「新しく楽しい経験ができたら十分」という気持ちで参加させました。
ワークショップで体験したこと
「最後の日のパフォーマンスショーを楽しみにしていてね」と、ワークショップの期間中、何をしてどんな練習をしているのか息子は多くを語りませんでしたが、とても楽しそうでした。お友だちも知り合いもいない環境へ飛び込みましたが、すぐに数人と仲良くなったようでした。
そして、“Nature”というお題とレベルに合った課題曲2つ以外は、子供たちのアイデアをもとにパフォーマンスショーを創っていったようです。
もちろん先生方の指導あってのことですが、ストーリー展開や動き、コスチューム、役割分担など、たくさん話し合って決めたそうです。
デジタルの楽器に触れる機会もあったようで、「いろいろなことをしているよ」と充実した様子でした。
課題曲は難しいものではなく、それらを演奏できるようになることがメインの目的ではありませんでした。個々の楽器のスキル向上というよりは、“パフォーマンスショーをみんなで創りあげていく”経験を通して、アイデアをだしたり担当パートの練習をしたり、それらすべてをみんなで合わせていく過程を学ぶものでした。
日本だと運動会や学芸会などがありますが、そのようなグループ活動のもっと自由で気楽な感じだと言えます。
さいごに
楽しみにしていた最終日のパフォーマンスショーは、20分程度のもので、まさに“学芸会”を観ているようでした。参加者の年齢層は、はっきりとはわかりませんが8〜12歳くらいかな? 合計20人くらいのグループでした。
バイオリンを弾きながら演じたりダンスしたりだなんて、息子にとってはじめての体験です。緊張もしていたようですが(本人談)、それも含めていい経験だったなと思いました。違う学校から集まった子たち、年齢もバラバラ、そんな環境で得た学びがあったと思います。
次もまた参加したいと言っています。