【バイリンガル子育て】Everyone is different.

青空と公園

オーストラリアで子育てをしていて、たびたび耳にする英語のフレーズがあります。

「Everyone is different.」

どんなときに使う?

たとえば、就学前の息子を地域のプレイグループに連れていったときのこと。モーニングティーの時間に、おやつを食べさせますよね。

果物やチーズ、クラッカーなどを持っていくことが多かったのですが、アボカドとチーズのサンドイッチだった日がありました。

食べていい場所はたいてい決まっているので、お腹がすいた親子が集まってきます。5歳以下の子どもたちだと、隣の子の食べ物が気になってしかたない、ということがよくあります。

息子がサンドイッチを食べていたとき、向かい合っていた3〜4歳の女の子がそれを指差して「マミー、あれはなに?」「わたしも食べたい」といいました。

その子のお母さんは「あれはサンドイッチだね〜」とこたえました。

そして「We don’t eat cheese and bread.」「We eat in a different way.」と続けていました(うろ覚えですが)。

そしてわたしに向かって「ベジタリアンなんですよ」と笑いかけてきました。

少しの間、食べ物についておしゃべりしましたが、その女の子にも、肉類はもちろん乳製品や卵などは食べさせていないそうです。

グルテンフリーダイエットも実践しているのか、一般的なパンも食べていないということでした。女の子はセロリやにんじんのスティックを口に運びながら、それ以上は息子の食べ物に興味を示しませんでした。

このお母さん「Everyone is different and that’s OK」といっていました。

文化についての会話でも使う

つい先日、息子の同級生のお母さんと立ち話をしていたときのこと。

オーストラリアでは赤ちゃんのときから親とは別の寝室が用意されていることが多く、その同級生も自分の部屋で寝ているそうです。

わたしは「日本人の家庭では親と子が同じ部屋に寝ていることがあって、5歳くらいだと、まだ寝かしつけをしている家族も多いよ〜」という話をしました。

そのお母さんは驚いていましたが「Every child is different.」と口にしながら「うちは一人でさっさと寝てくれるから、楽だわ〜」と受け流していました。

さいごに

子育てや家庭の話をしていると、文化の違いはもちろんのこと、たとえ文化的バックグラウンドが同じでも家庭によって個人によって、生活の様式はさまざまだと気がつきます。

それを「え〜、なにそれ?」「それでいいの?」と否定するのではなく「そういうこともあるのね」とうなずくことができる。

それは、考え方の根底に「Everyone is different.」があるからかもしれません。

金子みすゞさんの有名な詩『わたしと小鳥と鈴と』に『みんなちがって、みんないい』という一節がありますが「Every child is different.」が会話にでてくると、この詩を思い出します。

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