【バイリンガル子育て】とにかくオススメ! 心に響く物語『ウエズレーの国』

ウエズレーの国

オーストラリアで生まれ育っている息子(10歳)が日本語力をどんどん身につけている一端を担っているのは、なんといっても、日本語書籍の読み聞かせと本人による読書。

息子が3歳の頃から「おーすとらりあこどもとしょかん」さんより、毎月数十冊の日本語絵本や児童書をお借りしています。

わたし自身がなつかしく思い出す物語や定番絵本を読み聞かせたり、新しい児童書に出会ったり。言葉通り、日本語の書籍は、わたちたち親子の世界をぐ〜んと広げてくれる存在です。

目次

『ウエズレーの国』の魅力

子どもは1度読んだ(聞いた)本も、何度でも楽しみますから、お気に入りは繰り返しお借りしています。わたしたちの大好きな絵本は、もう、ダントツで『ウエズレーの国』

たんたんとした物語なんです。わくわくドキドキな展開もなければ、お説教じみた内容でもありません。

ですが、年齢だけは立派に大人なわたしが言葉で表現しようとすると、「人と違ってもいいから堂々としていよう」「好奇心のままに、自分で考え行動してみよう」と伝わってくるストーリーです。

息子はそんな風にはとらえていなくて、ただ「自分の国をつくるなんて、スゴイ!」「言葉までもつくってしまうなんて、スゴイ!」という興奮やうらやましさがあるようです。

両親からも“あの子は、はみだしている”、“あの子は、ういている”とみなされているウエズレー少年、髪型もほかの子とは違うし、ピザもコーラもだいっきらいなんです。

そんなウエズレーが、自由研究で、自分だけの文明をつくりあげていくお話です。

何度読んでも、ウエズレーの国に遊びにいきたいと思うし、「あ〜、ひと夏をこんな風に過ごしてみたい」とウエズレーの世界観とイラストにぐんぐん引き込まれていきます。

可能性と自由

種から新しい作物を育てるところからはじまり、実がなり、それらをしぼってジュースにする。茎からは帽子をつくり、軽やかで涼しい夏服だってできあがる。種をくだいて油をとり、日焼け止めや虫よけスプレーにする。

創意工夫をくりかえしていく様子は可能性のかたまりです。考えて行動し、実現していくことの痛快さよ。

そして、誰にもこびないウエズレーはとにかく自由。人の目を気にせず、やるたいようにやる。こんな自由な心でいられたら幸せだろうな〜と、あらゆる考えにがんじがらめになっているわたしなどは、ウエズレーの在り方に憧れさえします。

さいごに

5歳くらいでも十分に楽しめます。10歳でも、「まだまだ大好きなお話!」と豪語します

大人の心にも、子どもの心にも響く、素晴らしい絵本です。おすすめです。

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